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システム天井とは?メリットや種類・従来型天井との違いを解説
2021年04月26日
内装は壁や床だけでなく、天井にもさまざまな工法があります。システム天井もその一つです。
システム天井は多くの建物に利用されている工法で、たくさんのメリットがあります。システム天井の仕組みとメリット、従来の天井との違いについて解説します。
システム天井とは
まずはシステム天井の仕組みと、システム天井のメリットについて解説していきます。
次に解説しますシステム天井の種類にも関係していきますので、覚えておきましょう。
吊り天井の一種
システム天井は、吊り天井の一種です。
天井には空調や照明などの設備がありますが、これを天井ボード材と一体にして組んで天井を構成します。
工法としては、上階と下階の間にふところを作り、上の階から吊りボルトと呼ばれる建材を垂らしてフレームを作ります。
このフレームに天井材や設備をはめ込んで天井を作っていきます。施工が簡単なため、オフィスビルなど広い範囲に施工が必要な物件に活用されることが多い工法です。
システム天井のメリット
システム天井にはさまざまなメリットがあります。
システム天井のメリット
- メンテナンス性が非常に高い
- レイアウト変更が簡単
- コストカット効果
- 工期短縮効果
システム天井は施工の関係から、天井裏の設備設定や変更、メンテナンスが容易にできます。
また、天井が破損してもパーツをかえればすぐに修復できるので、天井自体のメンテナンスも簡単です。
天井材や設備の位置を簡単に変更できるということは、レイアウト変更も容易ということでもあります。これも見逃せないメリットです。
また、システム天井は従来の天井に比べて施工が簡単なので、人件費などのコストを削減する効果や、工期を短縮する効果も期待できます。
システム天井の種類
システム天井には2つの種類があります。特徴を覚えておけば、誰でも種類を見極められます。
システム天井の種類も覚えておきましょう。
グリッド型
グリッド型天井は、600㎜または640㎜の格子を組み、そこに天井材や照明などの設備を組み込んでいくタイプです。
格子状に天井材や設備が組み込まれているので、部分交換が可能です。メンテナンスやレイアウト変更に合わせて天井材や設備を変更できます。
格子状に整列されているので、見栄えが良いのも特長です。
ライン型
ライン型は天井仕上げ材と天井設備を一体化して組み立てたタイプです。照明や火災探知機などの天井によくある設備が組み込まれていることが多いです。
天井設備の移設ができるので、レイアウト変更にもある程度柔軟に対応できます。
また、天井材に従来天井と同じ建材が使えるので、天井材を調達する手間と単価が比較的安価に済ませられます。
システム天井と在来天井の違い
システム天井は、ボードを組み合わせて留め具で止める従来型の天井とは仕組みが違います。
どちらにもメリット・デメリットがあり、目的に合わせて施工する方法を選ばなくてはなりません。
システム天井と従来天井の違いを解説していきます。
システム天井の方がメンテナンスは楽
従来天井は天井を構成する建材や設備を動かすことが難しいです。
その点、システム天井はグリッド型・ライン型ともに天井や設備のメンテナンスが容易にできます。レイアウト変更もシステム天井の方が優れています。
メンテナンスの手間を少しでもなくしたい場合や、レイアウト変更ができる仕様にしたい場合は、システム天井の方がおすすめです。
吸音性やデザイン性は従来天井の方が優れている
システム天井は使用できる天井材の材質やサイズの関係から、吸音性はあまり高くありません。
部屋の防音機能を高めたいなら、従来天井の方が優れています。また、従来天井は普及率が高く、それに合わせて材質の種類が多いです。
使える材質の多さという点では、従来天井の方が優れているといえます。
このほか、システム天井は吊り天井という特性から、耐震性もあまり高くありません。
耐震性をカバーするための工夫も開発されていますが、耐震性という点でいえば従来天井の方が上です。
防音性やデザインの多さ・耐震性を重視するなら、システム天井よりも従来工法の天井の方がおすすめです。
まとめ
システム天井はメンテナンスやレイアウト変更の簡単さから、多くの建物で採用されている天井の工法です。
施工が簡単なため、コストカットや工期短縮効果も期待できます。このメリットを活かすには、システム天井の種類や従来の天井工法との違いを正しく理解しておくことが大切です。
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