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スタイロフォームとは?他断熱材との比較と断熱効果を高める方法

2023年09月29日

断熱材の定番商品として真っ先に名前が挙がるのがスタイロフォームです。
しかし、実際スタイロフォームとはどのようなものか答えられる方がどのくらいいるでしょうか。

ここでは、スタイロフォームの基本情報を深堀し、他の断熱材と比較しています。断熱効果を高める方法についても言及しているので、ぜひ施工の参考にしてください。

スタイロフォームとは?他断熱材との比較と断熱効果を高める方法

スタイロフォームとはどのような素材なのかを解説

スタイロフォームとは、デュポンスタイロ株式会社の製造する断熱材の商品名です。
1962年の製造開始から60年以上、日本の住環境における断熱材の定番商品として定着しています。

一般名称は「押出発泡ポリスチレン」であり、発泡プラスチック系の断熱材です。
同じ発泡ポリスチレンを素材とした断熱材に発泡スチロールがあります。
両者を比較してみましょう。

製法 熱伝導率
発泡スチロール ビーズ法発泡ポリスチレン 0.040
スタイロフォーム 押出発泡ポリスチレン 0.022

スタイロフォームの熱伝導率は発泡スチロールのおよそ半分、断熱性の高さは明らかです。
スタイロフォームは、発泡スチロールの進化版といえるでしょう。

スタイロフォームのメリット・デメリットとは

新しい断熱材としての登場から今なお進化し続けているスタイロフォームですが、デメリットもあります。
スタイロフォームの持つ、8つのメリットと3つのデメリットを紹介します。

スタイロフォームのメリット8選

以下がスタイロフォームの8つのメリットです。

1.優れた断熱性能
2.水を吸収しにくい
3.軽くて丈夫
4.加工が簡単
5.防蟻性能が優れている
6.派生商品が多い
7.環境・健康へ配慮している
8.品質と供給が安定している

上記1~4に関しては解説するまでもないでしょう。
5の防蟻性能は、防蟻剤が混入されているためです。
派生商品としては、冷凍庫用や畳床用などがあります。

加えて、全商品ノンフロンでシックハウス対策を実現、JIS規格適合の安定した商品を供給しています。

スタイロフォームのデメリット3選

スタイロフォームのデメリットは以下の3つです。

1.衝撃に弱く割れやすい
2.紫外線に弱い
3.防音効果はない

軽量で施工しやすい点はメリットですが、反面、衝撃に弱く割れやすいため取り扱いには注意が必要です。
また、紫外線に当たると、反りや黄変・収縮などの症状が出る場合もあります。

防音については、ユーザーが防音室をスタイロフォームで作ったとのSNS投稿を見て、効果を期待した方が多かったようです。
しかし、スタイロフォーム単体としての防音効果はありません。

スタイロフォームの厚みは地域ごとに基準がある

日本では建築物省エネ法に基づき、地域や家の構造によって断熱材の厚みが決められています。

例えば関東地方における木造建築の断熱材の厚みは最も薄いところで15mm、厚みの必要な屋根には170mmのスタイロフォームが基準となっています。

同じ都道府県内でも山間部などでは気象条件が違うので、お住まいの自治体への確認が必要です。

スタイロフォームは重さで性能が変わる

スタイロフォームは非常に軽く、同じ容積の水と比較した場合およそ30分の1になります。

重さによって商品名が異なり一番軽いスタイロフォームはⅠBと呼ばれ、1㎥あたりの重さは27kgになります。

最も重い商品はスタイロフォームFGです。
1㎥あたりの重さは36kgで/㎥でⅠBの1.5倍以上です。
最高クラスの断熱材として他商品より約20%厚みを抑えて,同等の断熱効果を発揮します。

スタイロフォームと他の断熱材との違いとは|断熱効果と価格比較

スタイロフォームと他断熱材のスペック・価格を、2018年のランキングと共に表にして比較します。

断熱材種類 断熱性 防湿性 耐火性 価格 2018年夏断熱ランキング 2018年冬断熱ランキング
グラスウール 2位 3位
ロックウール 3位 7位
セルロースファイバー 8位 2位
発泡スチロール
スタイロフォーム 1位 11位
硬質ウレタンフォーム 10位 1位
フェノールフォーム

比較すると一目瞭然です。
スタイロフォームのバランスのよさが際立つ一方で、冬期の断熱性が若干劣る結果が浮き彫りになっています。

他断熱材との併用も視野に入れておきましょう。

スタイロフォームのスペックを最大活用する2つの方法

どんなに優れた製品でも使い方を誤ると能力を発揮できません。
また、有効とされる対策をすればより高い効果を期待できます。

ここでは、スタイロフォームの持つ優れた断熱性を最大限に生かす2つの方法について解説します。

1.断熱効果を最大限高める

スタイロフォームの断熱効果をより高めるには、遮熱シートとの併用が効果的です。
遮熱シートとはアルミ箔をシート状に加工した遮熱材です。
効果としては、日差しによる輻射熱を抑える働きがあります。

人の身体は日差しを浴びるだけで体感温度が上昇します。
輻射熱を抑える遮熱シートをスタイロフォームと併せて施工すれば、夏の暑さ対策に有効です。

2.実績豊富な施工業者を選ぶ

どんな優れた素材でも、素材への知識を持ち能力を生かす技術がなければ宝の持ち腐れです。
スタイロフォームのスペックを熟知し、断熱性を生かせる業者を選びましょう。

最終的には予算に合わせた総合的な判断になります。
通気や遮熱・断熱への幅広い知識を持ち、実績豊富な業者に施工依頼できればベストです。

スタイロフォームのスペックを熟知し、幅広い知識と経験を積んだ業者に依頼するのが望ましいでしょう。

まとめ

発泡スチロールが進化したスタイロフォームの登場から60年以上が経過しました。
今なお、断熱材の定番商品として人気を保ち続けています。

種類が豊富で、手軽に入手できるためDIY施工も楽しめる点は大きなメリットです。
注意すべきは、用途に応じた使い分けです。

建築における断熱使用の際は、必ずスタイロフォームのスペックを理解した経験豊富な業者へ依頼しましょう。

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